たばこ禁煙
喫煙が、いろいろな病気の危険因子であることは、
れまでも国内外で報告されてきました。
日本では、国立がんセンターが昭和40−57年にかけて行った、4
0歳以上の約26万人の追跡調査が知られています。この調査では、
たばこを吸っている人の死亡率は、吸わない人より、
総死亡では男女とも1.3倍、がん死亡では男性で1.7 倍、
女性で1.3倍と高いことがわかりました。今回の私たちの研究も、
喫煙が寿命を縮めるという点で、25年前のこの調査とだいたい似たような結果でした。
ところで、たばこを吸う人は、吸わない人と比べて、
お酒も飲む人が多く、食生活も不規則であるなど、
ばこ以外の生活習慣も不健康な場合があります。
25年前の調査は、このようなたばこ以外の生活習慣の影響が、
十分考慮されていませんでした。そのため、たばこを吸う人の死亡率が高いといっても、
それがたばこ自体の影響なのか、それ以外の生活習慣の影響なのか、
ちんと区別できないという限界がありました。それに対して今回の研究では、
喫煙以外の生活習慣についてもくわしく調べ、
その影響を統計的手法により調整しながらデータ解析を行いました。
そのため、喫煙以外の生活習慣が悪いのではなく
、
やはり喫煙そのものが健康に悪いことを、
より明確にしたという点に特色があります。